敷石やテトラに囲まれている波止は、魚の恰好の棲家になっています。もちろんイシダイにとってもエサはあるし、外敵からも身を守りやすい快適なエリアに違いありません。
前回の石師魂ブログでは島根県島前、宇受賀の波止をご紹介しましたが、今回は長崎県壱岐の芦辺の波止にスポットを当てます。
ご案内してくださるのは、この波止のポテンシャルの高さを知る森賀正数さん。
この夏もイシガキ、本イシの好釣りを満喫され、これからは一発大物も狙えるシーズンに入るため大いに楽しみにされているそうです。
〖数、型共に狙え北西風の風裏になる魅力たっぷりの波止〗
森賀正数
長崎県壱岐芦辺の波止は一年を通じてイシダイを狙えますが、夏から秋、初冬にかけてはその魅力が増します。とにかくエサ取りが少なくなるこれからの季節は、60㎝クラスの本イシも十分狙え、それでいて北西風の風裏になるため釣りやすいのが嬉しい限りです。
今年は9月11日に本イシとイシガキの数釣りを楽しみました。
この釣り場へ行く際、私は福岡県糸島の岐志港から出るMARINE CROSSを利用しています。
釣行の際は事前に船長へ芦辺の波止と希望を伝え、その日の風向きなどで上がれるかどうか確認が必要です。
瀬上がりは、1番遠い釣り場なのでいつも最後になります。
回収は逆に1番最初なるので、必ず時間を確認されて下さい。迎えが来る1時間前に後片付けやゴミの回収などを始めれば、慌てずに回収に間に合います。
この波止は階段が2箇所あり、赤灯台側か反対側か指定します。
私の場合、赤灯台側の階段から上がります。
波止は広く足場も良いので、ゆっくり釣りが出来ます。暑い日は赤灯台下が日影になるので休憩出来ます。
ポイントは赤灯台側の階段を上がって反対側か、船の停泊用鉄柱の反対側が良いポイントです。
カウンターは18~25mまでを探りながら釣ります。
潮は基本的に横流れですが、速く流れないので軽めのオモリでも仕掛けは落ち着きます。私は15~20号を中心にセットしています。
エサは、水温が高い時期はエサ取りが多いのでガンガゼ60個は持参した方が無難です。サザエやヤドカリがあれば攻略のバリエーションが増えると思います。
今シーズンは高めに水温が推移しています。
イシガキの群れに当たった時は仕掛けが沈下中からエサに反応するケースが多いです。
その場合は少し遠投してラインを張りながら設定カウンターに仕掛けを落ち着かせます。
着底と同時に勢いよくアタっても、早合わせをせず魚が走って十分竿に乗ってから合わせると数釣りを楽しめ、突然大物が来てもより確実なハリ掛かりが可能になると思います。
好シーズンだけにどんなドラマがあるのか楽しみです。