もともと上物釣りをしていたけど、一度イシダイの魅力に惹かれ、この釣りの虜になって上物釣りをやめた人は少なくありません。
徳島市在住の藤本大介さんもそのひとり。
きっかけは昨年の梅雨でした。藤本さんが上物、同行者が底物で高知の佐喜浜沖堤防での出来事でした。
この日同行者が50㎝ほどの本イシを上げ、こんな魚がいたのか、とその迫力とカッコよさに脳天を撃ち抜かれたそうです。
翌日、さっそくイシダイ道具一式を釣具店で購入し、それから高知の佐喜浜沖堤防通いが始まりました。
ここは、スーパー堤防と呼ばれるくらい魚影の濃い釣り場で、小型の本イシ、イシガキが早い段階から釣れたそうです。
釣り欲はエスカレートするのが、釣り人の常です。
もっと大きい本イシを狙いたいと、夢は沖の磯へ向けられました。
ところがいざ沖磯へチャレンジすると、荒磯の洗礼が待っていました。堤防と違い潮流や地形が複雑で攻略が難しく、本命らしいアタリすら取れないのです。
そしてやっと手にしたのが今回送ってくださった釣果写真です。
磯に通いに通って11回目にやっと手にした熱き想いが叶った感動の一枚です。
『無茶苦茶嬉しかった!』
藤本さんの電話の声は無邪気に心弾んでいました。
イシダイは、少年時代のワクワク感を呼び起こしてくれる不思議な魚です。
5月29日、徳島県牟岐津島、クレ石東で喰わせたずっとずっと「記憶」に残る記念の1枚です。
藤本さんは、早くも次に向かって「記録」にチャレンジしています。
目標は60超の銀ワサです。。
完全にのぼせてしまって週に2回ほど磯通いをしている情熱のイシダイ釣り師が、その夢を手にするのはそう遠くないでしょう。
(石師魂プロダクトディレクター/武富)