かつて私は釣春秋社で「月刊石鯛倶楽部」の編集長をしていました。そして雑誌を通してたくさんの方と知り合いになりました。その中でよく感じていたことは、イシダイ釣りは一時の流行りすたりではなく、この釣りを長く愛し続けている方がとても多いということです。
イシダイ釣りは一度ハマったら抜け出せない、魔力というか、摩訶不思議な魅力があるのでしょう。
柳川石鯛俊海の古賀尊さんもこの釣りに惚れ込んでいる底物師のひとり。
2014年2月2日、長崎県上五島小値賀のヘタ黒瀬で70㎝6.1㎏のトロフィーを上げて石鯛倶楽部№176号の表紙を飾って頂いた方です。
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7年前、石鯛倶楽部№176の表紙を飾った古賀さんの雄姿。この時30歳。
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70㎝6.1㎏の金字塔を打ち立てた古賀さんの魚拓。まさに不滅の釣果といえるでしょう。
10月12日、古賀さんから朗報が届きました。63㎝3.86㎏の七本縞。見事なデカバンで、久しぶりの嬉しい便りでした。
さらに魚アップの写真を見ると、石師魂がセットされた仕掛けだったので感激しました。寄せ玉ゴム大(蓄光グリーン)、小(ケイムラブルー、イエロー)のアピール力が、少しでも大物ゲットに役立ったのです。
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今回の釣果は、石師魂アイテムも一役買いました。寄せ玉ゴムがエサをしっかりアピールしてくれたに違いありません。
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63㎝3.86㎏のデカバン。60超にもなると精悍な顔つきですが、その魚持つ古賀さんも筋金入りの凛々しい表情です。
さらにさらに、ご本人が魚を持つ写真を見ても感激でした。表紙のときよりいっそう精悍な顔つきになられ、今やいぶし銀の筋金入りの底物師。おこがましいですがその成長ぶりを感じることができて、編集者冥利に尽きます。現在はキザクラスタッフですが‥‥(笑)ちなみに表紙男のときは30歳で現在37歳とのこと。
古賀さんがデカバンを手にされたのは10月10日。場所は長崎県上五島、野崎島の無名瀬。とても釣れそうにないので上物客も上がらない所だそうですが、目を付けてクラブメンバーと足繁く通い好釣果を上げられているとのことでした。
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マダイもガンガゼが大好きなようで、時折果敢にアタックしてきます。最初に剛竿を曲げたのは75㎝のピンクの女王でした。
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足繁く釣り場へ通う底物師は、そのポイントのことを熟知しています。イシダイが群れをなして入ってくるタイミングを見計らって狙い撃ちしました。
マキエを入れずに浅場でデカバンを頭に数釣りができたのは、地道に釣行を重ね経験に基づく戦略が的中したためです。
好期を割り出し、ポイントと潮をしっかり見極めて魚が入ってくるタイミングを予測し、アタリを確実にものにした大勝利と言えるでしょう。
まさに粘り強く通い続ける開拓精神と熟練の技がうまくかみ合い、狙って仕留めた4枚なのです。
新規開拓で本命を手にすることは、釣りのだいご味のひとつです。
イシダイは幻の魚と言われます。でも新天地への辛抱強いチャレンジで想定外の好釣果を手にするケースは珍しくないのも、またこの釣りの面白さです。
上物釣り師も竿出ししない場所での釣果。
古賀さんのイシダイは、ファイトが湧く希望の魚と言えるでしょう。
(石師魂プロダクトディレクター/武富)