釣果レポート Fild report

60㎝クラスの本イシゲット!オモリ8号、カウンター10で決め打ち‼  

                 レポーター:越間 弘勇
                釣り場:鹿児島県枕崎 デジロ
               

毎年恒例になっていたゴールデンウィークの2泊3日甑島手打釣り三昧ツアーがコロナの影響で地元の渡船も船止めとなり計画が中止になりました。そこで予定を変更して、近場の枕崎へ行くことにしました。

枕崎は奇数日と偶数日で瀬割をしており、釣行計画した日程が小潮周りであったため、上げ潮ポイントの瀬が多い奇数日に予約を入れました。

奇数日の持瀬は枕崎のシンボル立神、デジロ、最近絶好調のグンカンなどがあり、今日は船長のお勧めで、私の好きなデジロに降ろして頂きました。

デジロは上げ潮一本の磯なので、満潮の10時頃までが勝負と心はあせりますが、まずは粗割の赤貝をパラパラと瀬際に撒き、撒きながら仕掛け作りに取り掛かります。

馴染みのない磯の場合は、撒き餌の前に瀬の形状、潮の流れを探ってから撒き餌をしますが、デジロの場合はピンポイントで撒く場所を把握しているため、いつものポイントにせっせと撒き餌をします。

仕掛けは最近調子の良いキザクラの「石師魂」宙釣りゴムテンビンにナス型8号鉛を装着。49本撚り#45ワイヤーハリス、針17号にエサホルダーをセットし完了。

今日もイエローマジックで楽しい釣りができるよう海の神様に祈願し、薩摩富士と呼ばれる開聞岳方向に第一投を投入します。カウンターは決め打ちの10m、ここデジロは朝一投目からアタってくるケースが多いので緊張しながら竿を構えます。

仕掛けが落ち着くと小さいながら餌取りのアタリが出ます。

数投しますがいつものサンノジのガツガツするアタリではないので、期待を込めて撒き餌を一掴みずつ定期的に撒きます。アタリがサンノジの場合だと延々とサンノジ地獄に入るので撒き餌は極力くしないことにしています。

デジロの釣り座から見えるのは、屹立した奇岩が印象的な立神です。いずれも枕崎を代表する名礁です。

30分ほど経過したときに竿先を押さえ込むアタリがありました。竿先がはねないので本命と確信します。そのまま竿を送り込むと加速しながら海中に引き込まれます。綱引き状態になったとこで引き抜き合わせを入れました。

すぐさま竿を立てると重量感のある抵抗で右手の立神方向にグイグイ引っ張っていきます。石鯛は必ず右方向へ逃げるので本命に違いありません。2回目の強烈なシメ込みをかわし海面に現れたのは60cmクラスの綺麗な銀ワサでした。

期待を裏切らないデジロがプレゼントしてくれたのは、60㎝クラスの本イシでした。石師魂のイエローマジックが誘ってくれたようです。

デジロは磯が低いためブリ上げても良かったのですが、高い磯場でのズリ上げの練習になると思い、瀬ズレワイヤーを掴み磯へ上げました。エサホルダーを付けたハリはバッチリジゴクを捉えていました。

ここで私が最近愛用している「石師魂」宙釣りゴムテンビンとエサホルダーについて、気に入っている理由を述べたいと思います。

・根掛りしても竿先を振るだけで外れやすい(テンビンの形状か)

・黄色の色が石鯛の興味を引いている(想像)

・エサホルダーは後付けでも楽に装着できる

今回も根掛りでラインを切ることなく、楽しい釣りができました。

石鯛は連続してアタることが多いので、一匹目の石鯛をストリンガーにキープしながら撒き餌を一掴みずつ投入し、次の一投で先ほどと同じ押さえ込むアタリが出ます。うまく対応すると、連続して同型の銀ワサをゲットすることができました。

暫く本命のアタリが遠のき、満潮時間も過ぎたので今日はこれで終わりかと諦めかかけたとき、竿先にフワリとしたアタリです。押さえ込みは少ないものの、仕掛けを上げてみるときれいに素バリになっています。

緊張が走ります。餌をつける動作がぎこちなく感じます。即仕掛けを投入するとまたもフワリとした反応

はあるものの、押さえ込んでいきません。仕掛けを回収しようとしたらなんと根掛りです。焦る気持ちはありますが、魚に違和感を与えないようゆっくりと竿先を動かし根掛り脱出成功。

すぐに餌を付け投入します。しかし残念ながら無反応となりました。

結局進展はなく、THE ENDとなってしまいました。

不気味な魚信の正体は、いったい何でしょう?

次回の釣行がとっても楽しみになってきました。

それまで他の釣り人に釣られないように達者でいてください。

手ごたえ十分の2枚の釣果を得て、久しぶりに枕崎の釣りを満喫しました。デジロの魅力は計り知れないところにあります。かなりの大物が潜んでいるかもしれないので、次回が楽しみです・

レポート ティダ石鯛倶楽部 越間 弘勇