2020年07月23日 身体が奮えた70㎝5.6㎏の金字塔 レポーター:本田信輔 釣り場:長崎県大瀬戸 大角力 釣行日 2020年7月23日 中潮 満潮10時30分。 当日は、友人の釘尾君と二人で、雄生丸(黒崎)にて大角力のA級に(一級)4時30分頃瀬上がりしました。 A級はその名の通り、過去にデカバンを多く輩出している実績ある瀬なので期待が膨らみます。 「大瀬戸を代表するデカバンの要塞、大角力です」 瀬上がり後すぐに干潮潮止まりの為、持参していた40㎏のイガイ(カラスガイ)のうち、半分の20㎏を細かく砕き足元に撒きました。 「マキエを基本にするのが私の釣りスタイルです。今回はイガイを40㎏用意しました」 当日の仕掛けは、石師魂ナマリクッションゴムホワイトに真空オモリ15号をセットした瀬ズレワイヤー(7本ヨリ37番1.5メートル)と16号のハリを結んだハリスワイヤー(7本ヨリ37番30㎝)です。 竿は3000番のリールをセットした5.22mの愛竿です。 トキめきの1投目はサザエを付けて、カウンター14のタナを探りました。ところが、予想に反して何も反応がありません。仕掛けを回収すると、サザエはそのまま残っていました。あれだけマキエを入れたのにとガッカリです。 でもまだ始まったばかり。勝負はこれからです。 2投目はガンガゼの1個掛けを入れ、同じタナで様子を見ました。するとどうでしょう。すぐにふわっとした前アタリがありました。やはりマキエはしっかり効いていたのです。 臨戦態勢に入った途端、竿先が急降下しそのまま食い込みました。十分走らせてから合わせを入れると、本命らしい手応えで勢いのある抵抗が伝わります。 やがて姿を見せたのは、七本縞が眩しい雌のイシダイ(検量の結果49㎝)でした。 「幸先いい釣果は、50㎝近い七本縞でした」 その後はイシガキの猛攻に苦しみましたが、時々本イシのような穂先を押さえるアタリがありました。 きっとイシガキに交じってガンガゼを食っているに違いないと信じて、イガイを撒いては辛抱強く仕掛けを打ち返しました。 右への上げ潮がゆっくり動いていた8時頃、ゴンッと竿をひったくるような前アタリがありました。この時点では大物であることは予想だにしていません。ツケエはガンガゼの1個掛けで、タナは1枚目と同じカウンター14です。 何⁉と思いながらも穂先を送り込んでいくと、一気に走りました。ここぞとばかりこん身の力で合わせを入れると、今まで味わったことのない重量感が身体全体に伝わります。 強烈なシメ込みに襲われながらも何とか耐えます。負けるものかと竿を起こしリールを巻きます。もう、頭が真っ白でやり取りの記憶が途切れています。 海面を割ったのは今までに見たことがないビッグなイシダイで、身体が奮えました。 感無量!もうこの1枚で十分です。それからは、釘尾君に釣り座を譲り身体を休めていました。 帰港後、検量すると70㎝5.6㎏で、大幅に自己記録更新して感動もひとしおです。 「身体が奮えた感動の1枚です。ほんとイシダイ釣りをやっていて良かったです」 まるきん佐賀店で魚拓を取り、とても充実した忘れられない釣行になりました。魚拓には記念にと、使っていた仕掛けも貼っています。私が自信を持っているタックルです。 「記念すべき1枚の魚拓は、まるきん佐賀店で取ってもらいました。一生の宝物なので、頑張ってくれた仕掛けも貼って、部屋に飾っています」 中でもオモリをしっかりセットできる石師魂ナマリクッションゴムは欠かせないアイテムです。ナマリがスムーズに移動するけど、ワイヤーがクルクルになったり傷付いたりしないため手放せません。カラーはホワイトを使っていますが、今度はアピール度が高いと言われているイエローを使ってみたいと思います。 レポート/本田信輔