釣果レポート Fild report

移住して1年半、1日6枚の自己最多記録を達成!

                 レポーター:福田晴帆
                釣り場:長崎県五島列島 久賀島 黒崎
               

◎ 釣行日―2024年11月8日  潮回り 小潮、7時干潮(潮位68cm)〜14 時20分満潮(潮位215cm)

 

2023年4月、24歳の私が兵庫県尼崎市から五島列島福江島に移住して1年半。地元では滅多に経験できない釣りを求めて夢を抱いたのがこの島でした。

 

その中でも最もチャレンジしたいのが石鯛釣り。地域によっては1枚手にするのも難しいと言われている幻の魚です。そんな魚と勝負する釣りを長崎県五島列島で始めました。

福江でイシダイ釣りにハマってしまいました。特に石師魂を使うようになって高確率でアタるようになりました。

石師魂アイテムはケイムラブルー、イエローをメインに使用していますが、カラーローテーションも効果あると聞いたので、他の色も多用していきたいと思います。

ハリは納得のいくものでないと安心して使えません。もっぱら牙突石鯛15号を結んでいます。

 

私のスタイルは九州でもお馴染みの南方宙釣り。

足元から切り立っている磯が中心で、マキエワークでその壁にイシダイを寄せて浮かせて仕留めるという手持ちの釣りです。

 

だいご味は何と言ってもダイレクトなアタリと強烈な引き。

全身に伝わる強烈な魚信。竿先がグッグッとお辞儀して、それから大きく入り段階を経て海中に勢いよく舞い込む。

合わせを入れてやり取りをしてブリ上げるも、もう頭の中は真っ白。後から振り返っても、その瞬間のことはよく覚えていません。

 

とにかく手持ちで攻めるワクワクドキドキの感覚はたまりません。とても日常では味わえません。

ルアー釣りをメインにやってきましたが、石鯛釣りは独特です。この魅力にハマって他の釣りはやらなくなるという方も多いようですが、その気持ちはとってもわかります。

手持ち釣りはダイレクトにアタりが伝わります。魚と真っ向勝負とているという感覚がたまりません。

 

11月に入り、朝晩の冷え込みが強くなり水温が25℃を下回ってきたので、ずっと行きたかった久賀島の黒崎に上がりました。 今回お世話になったのは瀬渡し船天水さんです。

北のウネリが入るとすぐ波を被る磯なので凪の日しか渡れません。

 

今年はなかなか時化続きで上がれずにいましたが、 11月8日は奇跡的に凪いでくれたので竿を出すことができました。

 

 

持参した餌はガンガゼ、ジンガサ(マツバガイ)、トッポガニに、撒き餌をカラスガイ20キロ。自分で確保している餌です。

 

当日は小潮2日目のゆったりとした潮。

黒崎は久賀島と福江島の水道にあたる磯なので大潮だとガンガン流れて釣りになりません。このくらいのゆったり潮でちょうどいい感じ(小潮でもめっちゃ速い時もある) 。

竿出す釣り座は上げ潮が本命。朝から回収時間の15時までずっと本命潮なので大いに期待できます。

 

今回使用したタックルは、5メートルの石鯛竿に2000番の石鯛リール。 道糸は銀朱石鯛20号。 瀬ズレワイヤー36番7本ヨリ、ナマリクッションゴム(イエロー)に25号の真空オモリ、石師魂寄せ玉ゴム大(ケイムラブルー)、自作サルカン。 ハリスワイヤー37番7本ヨリ、牙突石鯛15号。

 

6時半に釣り開始。

ここの釣り場はスロープ場になっており、少し20メートルくらいの遠投が必要。 干潮からのスタート。 まだ下げ潮が残っており、北側からの潮が入っている状況。 1時間は厳しいかなと思い、撒き餌で魚を寄せる時間に使いました。 

 

8時になり上げ潮が効き出せば潮も重くなり、日が差して水温が上がります。 餌は柔らかくて喰い込みやすいジンガサです。

タナは上から攻めるのが基本の南方宙釣り。

今朝は13メートルからアタリを探りました。

 

すぐに押さえ込むと一気に走りだしました。 1枚目に釣れたのは45センチの立派な雄の石鯛! やはり雄は雌より引きが強い! 

1枚目に釣れたのは45センチの立派な雄でした。

 

その後はなかなか押さえ込むも入らないので撒き餌を打ち、魚の活性を常に上げる状態に持ちこみます。

撒き餌効果か14メートル付近で餌取りが多くなり、素バリで返ってくることが増えます。

 

ガンガゼで打ち返しているとフワフワした魚信からゆっくりと押さえ込み竿先が急降下! 釣れたのは雌の石鯛! サイズは42センチほどでしたが、早くも2枚目追加! 

その後はヘダイ、45センチの石垣鯛を追加。 

2枚目は雌でサイズは42センチほどでした。

 

本格的に上げ潮が効き出すと魚の活性は急激に上がり出します!

12時半頃までに石鯛2枚、石垣鯛1枚、アオブダイ、ヘダイを釣り、最近の中でもよく釣れますがまだまだ魚の活性は高いままです。

 

餌はガンガゼ。 12時半すぎに14.5メートルほどのタナで穂先を揺らしながら勢いよく舞い込みます。

釣れたのはこの日1番の52センチの雌。 2枚目の石鯛を釣った9時半頃からやっと3枚目を追加です。 

3枚目は当日最大の52センチでした。

 

ここから連発! すぐ打ち返して同じタナにガンガゼを落とします。 ガツガツとアタックしながらも急な突っ込み。 釣れたのは46センチの雌。なんと4枚目です。

この時点で1日4枚という自己記録を更新しました。

その後はしばらく潮が緩くなり、魚が喰わなくなってきました。

4枚目に釣れたのは46センチの雌で、1日で仕留めた枚数の記録となりました。

 

ひたすら打ち返して14時になりました。

潮は満潮手前でも流れないため、思い切り深ダナを攻めます。

仕掛けを17.5メートルまで落とすと潮の動きを感じられました。 餌はガンガゼ。

餌取りはいないけどすぐにガツガツと穂先を揺らします。

手持ちに変え臨戦態勢をとります。

ガンガゼの殻を喰い破り、芯を食べているようです。

そこからゆっくりと穂先を押さえ、そのまま走り出しました。

上がってきたのは50ジャストの雌。5枚目! 

5枚目は50ジャストの雌。

 

この感じはまだ群れがいるかもしれない。 すぐに同じタナへ打ち返します。餌は同じガンガゼです。

1投目からアタリがあります。これは石鯛とすぐにわかります。 同じようにガンガゼの殻を喰っています。 芯を食べているのも伝わります。

同じように竿を押さえ、一気に舞い込みます。

釣れたのは小ぶりの42センチですが、この日6枚目の石鯛です。

この日6枚目のイシダイです。秋の好シーズンとはいえ、こおエリアのポテンシャルの高さに驚きっぱなしでした。

このシーズンに6枚はなかなかありません。楽しすぎます。

その後は75センチほどのコブダイを追加。フルドラグなのにギュンギュンラインを出していくのでデカバンかと思いました…。 この後は餌がなくなり、回収の15時を迎えました。

 

今回の釣行は奇跡の6枚!

いくら五島と言えど乗っ込みシーズンに入っていないのにこの数釣りは非常に嬉しい。と同時にこの海域のポテンシャルの高さを実感しました。

激釣を味わい完全にイシダイ釣りの虜になってしまいました。福江周辺は70センチクラスも十分狙えると思うので、今後もチャレンジを続けたいと思います。

 

なんといっても素晴らしいのが石師魂製品です。

道糸のナイロンラインは岩に擦れてもなかなか切れません。感度が繊細です。 ナマリクッションゴムで仕掛けを真っ直ぐにし、寄せ玉ゴムを入れてアピール度を高めることによって魚を寄せます。 この小さな仕掛けでも色覚に優れている石鯛にとっては十分なのです。

特に私は、紫外線を受けて反射するケイムラブルーが気に入っており必需品です。

ラインは銀朱石鯛20号を使っています。とても扱いやすく強度もバッチリなので手放せません。

足元を中心に手持ちで釣る私の仕掛けです。仕掛けを直線的に保ってくれるので、アタリがダイレクトに伝わりやすいです。

 

ハリも大好きです。

牙突石鯛15号はとにかくフッキング率がいいです。

フトコロが広いので石鯛のカンヌキを捉えやすいのです。

先端が鋭くフトコロが深い牙突石鯛は確実にカンヌキを捉えます。15号がメインです。

 

石師魂製品が釣らせてくれたといっても過言ではないでしょう。

さて今回の釣行は、予想以上の秋の数釣りを体験できました。 サイズこそは出なかったものの、6枚という記録は私の中では自己記録です。 これからはサイズUPを目指しつつも数も狙いながら磯に通い続けたいと思います。

 

(五島市在住)