釣果レポート Fild report

真冬の海で垣間見た石師魂 寄せ玉ゴムの威力  

                 レポーター:武富 淳
                釣り場:大分県南米水津 ワニのハナレ
               

大分県米水津といえばグレの魚影が濃い人気の釣り場で、ビッグなトーナメントの大会などが開催される全国的に見ても有数のグレ釣りフィールドです。

そんなグレ釣り天国で近々発売になる石師魂の「寄せ玉ゴム」のフィールドテストを行いました。水温16℃の真冬の米水津でイシダイを狙うのはかなり厳しいチャレンジかもしれません。でもそれだけに、寄せ玉ゴムの威力が試せるというものです。

寄せ玉ゴムの素材は特性ゴムのため弾性に優れ、いろんな場面で活躍してくれるスグレモノです。

カラーはアピール度の高いイエローと蓄光グリーンの2色で、サイズも大(9.7㎜)、小(7.7㎜)の2種類です。活用法は宙釣り式、テンビン式、遠投用などの仕掛けをはじめ多岐に渡ります。

2月4日、この日はキザクラTVの取材も同じ瀬で行いました。上礁したのはワニのハナレです。

 

 

当日は若潮で干潮は午前7時半頃。竿を出したときは潮があまり動かず、魚の生命反応もほとんどありません。エサはサザエとガンガゼを用意し、マキエはガンガゼを潰してしっかり撒きますが、どちらも少しかじられるだけで本命の気配はありません。

今回の仕掛けは、寄せ玉ゴムを5つセットした宙釣り式で一番上に大を付け下の4つは小で、カラーは上から蓄光グリーン、イエローを交互に通しました。交互に並べた方がコントラストがはっきりして、よりイシダイにエサをアピールできるのでは、と思ったからです。とにかく生命反応があまりないので、何とか糸口を見つけたかったのです。

しかし期待に反して潮は思うように動かず、進展がないまま時間だけが過ぎていきます。

ガンガゼの3個付けをエサホルダーで固定して置き竿で様子を見ていた2時過ぎ、仕掛けを上げてみるとしっかり素バリにされているではありませんか。

大きい魚ほど知らぬ間にエサを丸ごと盗っていくことがあります。海の中から気配を窺っていて、私が気を許したスキにここぞとばかりにガッツリ食ったのでしょうか。とにかく、食い気がある魚が寄ってきたようです。いよいよ来たか、と緊張感が高まります。

ところが、同じタナのカウンター11に仕掛けを打ち返しますが反応がありません。ガンガゼがそのまま上がってきます。ガンガゼを食った魚はどこかに行ったのでしょうか?

しかし、美味しいガンガゼの味を知ったため、まさに味を占めきっと戻ってくるはずです。

置き竿にしてキザクラTVの取材を気にしていた時でした。コツン、コツンのわずかな前アタリのあと、穂先が勢いよく舞い込んだのです。ここぞとばかり、こん身の合せを叩き込みます。

「後方の矢印で示している位置が私の釣り座です。上物の原田モニターと松本さんは次々と釣果を上げ、キザクラTV取材は快調に進みました」

しかし、強烈なやり取り後に上がってきたのは、残念ながら5㎏超のカンダイでした。ガックリ肩を落としやさしくリリースしました。

結局この日、本命の姿は見られませんでした。でも、活性が低い厳しい状況の中で、魚にエサをアピールして食い込ませたのは、寄せ玉ゴムとエサホルダーがしっかりその役割を果たしてくれたからだと信じています。

真冬の海で、寄せ玉ゴムとエサホルダーの手応えを十分感じることができ、昨年末の釣行ではこのコンビで本命を仕留めているので、ますます手放せないアイテムになっています。今後もいろんなフィールドで試したいと思います。

「昨年末に五島列島北部宇久島の黒母瀬で仕留めた七本縞です。このときも寄せ玉ゴムとエサホルダーが活躍してくれました。詳しくはHPの釣行リポートをご覧ください」

使用渡船:功明丸

 

リポート 武富 淳

 

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