釣果レポート Fild report

「アピールして食い気を誘う」が吉と出た感動の1枚!

                 レポーター:武冨 亮
                釣り場:長崎県小値賀 帆揚瀬 平瀬
               

磯釣りを始めてもうすぐ3年。

石鯛釣りを始めて2年半とまだまだ知識も浅く、技術も未熟です。

そのため、達人の方々が集まる大会に出場し親交を深め、何か得られたら良いなと常々思っています。とにかく、初イシダイを手にした時は鳥肌が立ち、その感動と達成感を忘れられず、少しでも上手になりたいのです。

 

 

そんな折、6月7日にあじか磯釣りセンターで五島石鯛釣り大会が開催されることを知り、これは絶好のチャンスと早速エントリーしました。

 

絶好のシーズンのため、まずは調査も兼ねて友人とふたりで4日に五島へ釣行です。

 

平戸口から快適な高速船が運んでくれたのは上五島で、乗ったのは帆揚瀬の平瀬でした。

 

 

 

ワクワクドキドキしながら準備を進めます。

餌はカニ、ガンガゼ、ヤドカリを用意し、ふたりとも同じ方向へ竿を構えました。

水深が23m程あった為、最初はカニを甲羅付きのまま付け、10mから探って行くと11mで大きなアタリ!!それもふたり同時だったのでかなり期待が高まります。

ところがなかなか走りません。

結局そのまま進展がなく、アタリは遠退きました。

 
 

私がこのところ釣果を上げている仕掛けです。アピール度が高く、アタリが出やすく、食い込みいい最強パターンです。

 

満潮間近8:30頃、友人の竿に反応がありました。

甲羅付きのカニが砕かれて上がってくるものの、数投しても走る気配がありません。

 

ムキ身にしてみてはとアドバイスするとすぐに反応がありました。

今度の魚信は勢いがあり、今にも穂先が突っ込みそうです。

息をのんで見ていると、綺麗に竿が舞い込みました。合わせが入り、危なげないやり取りで45㎝程のメスのイシダイが浮いてきました。

しかし針掛かりが甘く、磯に上げた瞬間針外れ。そのまま滑って海に帰って行き残念。

 

 

その後も11〜15mでカニやガンガゼの芯掛けで友人が同じくらいのサイズを3枚キープ。

自分も何とか1枚、しかもデカいヤツをと、気合いが入ります。

 

釣友が3枚、私はゼロで少し焦りましたが、冷静に考え視点を変えて狙うことにしました。

 

12:00頃、タイムリミットがいよいよ近づいてきました。

ここでちょっとしたアイデアというか思いが過ぎりました。

 

反応がある11〜15mのタナばかりではなく少し深みを狙ってみようと。

 

するとどうでしょう。カニで17mのタナを狙うと、本イシらしきアタリがあり餌を取られたのです。

もう一度入れてみると直ぐに食い付いてきます。何度か送り込むと一気に走ってくれました。

 

合わせを入れ手応えを感じながら浮かせにかかると、七本縞がまぶしい本命が海面を割りました。

上げて手にすると50㎝ほどのメスでニンマリです。いろいろ自分で考え攻略しただけに感動の1枚となりました。

数が少ない魚だけに、試行錯誤しながら狙いを定め、じっくりアタリと勝負するプロセスがたまりません。

これがこの釣りにどっぷりハマっている理由のひとつです。

 

当日ふたりで4枚のイシダイを上げましたが、私が釣ったのが1番のサイズだったのでさらに嬉しくなりました。しかも唯一カンヌキをしっかり捉えていたのです。

 

 

当日、石師魂アイテムで仕留めた七本縞です。この1枚を手にするためにいろんなことを試みました。仕掛け、エサ、狙うタナなど、自分の戦略が実ったときは、サイズに関係なく感動、感激に包まれます。

 

石師魂エサホルダーを「餌を止める」ではなく「アピールして食い気を誘う」という目的でセットしていたのが吉と出たのかもしれません。

 

これからもたくさんの方のお話を聞き、動画などで知識を吸収していろんな釣り場へチャレンジし、60㎝超のビッグなイシダイを目標に頑張りたいです。

(鹿島市在住)