イシダイ釣り歴5年目の22歳です。
釣りが好きで小学1年の頃から祖父、父と毎週のように波止場や磯に行って釣りをしていました。
小学4年の頃です。壱岐の金城灯台へ父と上物釣りに行ったときのことです。
イシダイを狙っている方が近くにいて、その様子を見ていました。その頃、この釣りには全く興味はなく、正直何も釣れないのに、どこが面白いのだろうと思っていました。魚信もないのにどうして待ち続けられるのか、不思議でなりませんでした。
横でずっと見ていると、その方から『来るぞ坊主!よー見とけよ』と声が掛かりました。
今になって分かるのですが、あのアタリは正しくイシダイ独特の三段引きでした。大きいストロークで押さえ込んで、再度押さえ込み最後には一気に急降下しました。
合わせが入りやり取りが始まり大格闘の末磯に上がってきたのは、今思えば65㎝は超えていそうなビッグなイシダイでした。しかしその時は、イシダイの顏が怖くてまともに見ることはできませんでした。
ただ、獲物を掲げたその方が、物凄くカッコよかったのを覚えています。
16歳のある日、父と壱岐へ釣行した時のことです。渡船で、現在私の師匠である倉持雄矢氏と出会いました。氏は今年、金城で上げた72㎝を頭に60超を10枚以上、アラは17.7㎏を頭に10㎏超を3本も仕留められている熱血底物師です。
父は上物師なので、当時は正直我流じゃ絶対に上達するには時間が掛かると思っていました。そのため出会いをきっかけによく一緒に釣行し、いろいろ教えて頂きました。学びながらも思いはひとつ、大好きな壱岐の磯で60㎝超を釣ることでした。
2021年の今年、長年の募る想いが現実になりました。
5月3日に金城灯台の東割れで64.5cmと55cmとの銀ワサを手にしたのです。嬉しさいっぱいでさらに壱岐という素晴らしい釣り場にほれ込んでいきました。
そして今秋の11月21日、釣れるタイミング、潮、水温、感覚を頼りに壱岐金城灯台に渡礁。大金東割れ横下に釣り座を構えました。
7時から仕掛けを入れ始め15投目くらいしたときでした。
赤身をタテ半分くらいカットして2個掛けしていたサザエがアタリもなくズリ上がり、ハリスには大きなキンクの跡がありました。
ドキドキしながら素早く同じようにサザエをつけます。今度はズリ上がり防止で石師魂のエサホルダーで固定して同じタナに入れました。時間は8時30分頃(当日満潮は10時半頃)。
着底20m辺りから仕掛けをあげて14〜15mで落ち着いたのでそのポイントで待っていました。
右の張り出し根付近に反転流が当たり、ポチャンと仕掛けを入れたらスーっとポイントに入り落ち着きました。
すると30秒くらい経ってアラカブっぽいアタリから石物の押さえ込む独特のアタリ。最後の突っ込みを耐えて思いっきり合わせて格闘します。
すると前回釣った64.5㎝よりも力強い引きに襲われます。でも負けるもんかと応戦し、最後のシメ込みに耐え上がってきたのは、紛れもなく堂々とした体高のある磯の王者石鯛(検量の結果。65㎝4.6㎏)でした。充足感に包まれ感動が込み上げてきます。
そして口元を見て思いました。エサのズリ上がり防止のエサホルダーがなければ、このビッグサイズをモノにできなかったかもしれないと。
私は、今回の仕掛けもそうですが、石師魂のエサホルダーをはじめ、宙釣りゴムテンビン、ナマリキャップを愛用しています。
5月の釣果といい、今回といい、石師魂を使うようになって、満足の釣果を手にできるようになりました。石師魂の開発に携わってくださっている方々に感謝感謝です。今後も愛用させて頂きますので、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
使用渡船 MARINE CROSS玄海
(福岡県糸島市在住)